極度の怖がりな私が、初めて海外で大腸内視鏡検査をした話〜ケアンズ病院にて〜

 大腸内視鏡検査をすることになる経緯は色々あると思います。色んな人の話を聞くとというか読むと、「下剤を大量に飲んでとにかくトイレと親友になり、お尻が痛めつけられる」らしい…さらには前日から絶食だったり、あまり良いことは聞きません。さらに鎮静剤って、私どういう状態になっちゃうの!?!?!?それを言葉、主に専門用語が分からない海外で実施する恐怖。さらに、私は自他共に認める究極に怖がりな性格です。33歳になっても、怖いものがた〜〜〜〜くさんあります。パニック障害罹患歴あり。

※飛行機に乗るのが怖すぎて、飛行機なしでアジア周遊したほど

 今回、そんな私がオーストラリアのケアンズ病院で大腸内視鏡検査を受けた際の話を詳しくしていきたいと思います。海外で受ける方々のみならず、検査自体を受ける方々の不安を少しでも軽くできたらいいなと思います。※2025年8月の出来事です。関係ないかもですが、30代女性です。また個人の感想になるので、人によって感じ方は違うと思うのでそこはご了承を。

経緯

 2024年10月と2025年3月に大腸憩室炎だろうということで、2回も救急にお世話になりました。最初の1回目は入院し腹部CTを受けますがそれだけでは分からず、後日大腸内視鏡検査を実施した方が本当に憩室炎なのかを特定できると言われたので、本当は2025年1月に実施する予定でした。

 恐ろしく怖がりな私は、症状も全くなく元気そのものだったのでその検査をキャンセルしてしまいました。さて、見事2025年3月にも同じ症状になり、救急車を呼ぶほどの痛みで、これは検査から逃げれないなとなった訳です。医療従事者の方には本当にお世話になりました。そしてせっかくの検査をキャンセルして申し訳なかったです。

 結論から言うと、極度に怖がっていたほどではありませんでした。これからどういった流れで検査が実施されたかをお伝えしたいと思います。

GPにて診察・紹介状の依頼

 私の場合、救急に行った際「GPに行って紹介状を書いてもらって」と言われました。GPといってかかりつけ医でまず診察を受け、救急からもらった手紙(どういった症状があって大腸内視鏡検査が必要かが書かれているもの)を見せます。そしてケアンズ病院のendoscopy unitへ紹介状を書いてもらいます。それはGPの方から送ってくださり、私はケアンズ病院からの連絡(手紙)を待つことになります。説明では「2週間ほどでその手紙が来て、6週間後くらいには検査が受けれるだろう。ただ、優先度が高い人からになるのではっきりとしたことは分からない」とは言われました。

 3週間以上経ってようやく病院から連絡(手紙)が来て8月某日午後1時30分に実施されることになりました。日付は勝手に決められていたので、もし都合が悪いようであれば電話で変更できるようです。私は一度キャンセルしてしまったので、おそらく病院にもその履歴があったように感じました。だから遅くなったのだと。そして憩室炎という珍しくない病気だろうということで、優先順位は低かったように感じました。紹介状を書いてもらってから検査までは、4ヶ月半ほどかかったことになります。

 また検査日の1ヶ月前に手紙が届いており、検査の流れや食事のことなどが詳しく書かれていました。

検査前の準備〜1週間から2週間前〜

 まず検査日の1週間〜2週間前に病院にprep-kit(準備キット)を取りに来るように手紙に書いてありました。それはMoviprepというもので、下剤が入った箱でした。取りに行った時は詳しい説明は特になく、手紙に書いてあった通りにやってね、という感じでした。

 日本でもモビプレップは使われているようです。

検査前の準備〜3日前〜

 検査3日前から食事制限が始まります。私がもらった紙に書かれていたものは割と限定的で、特に野菜・フルーツは食べることができるものは限られていました。私は再検査になったら絶対に嫌だったので、食べたものは「バナナ・リンゴ・白ごはん(おかゆ)・うどん・絹ごし豆腐・卵」がほとんどで、お肉も食べて良かったのですが、なんだか消化に悪いような気がして豚肉を一度食べただけで、あとは食べませんでした。

 ちなみにこちらがそのリストです。

Avoidと赤文字で書かれているものは、絶対に食べ飲みするなと書かれています。

検査前日

 前日の午後1時以降、固形物は食べられなくなるのでギリギリにお昼ご飯を食べます。食べたのはうどん、絹ごし豆腐、そしてリンゴです。その後、お水や透明な液体であれば摂取可能でした。

Moviprep(下剤)を飲む

 さてさて、とうとうこの時間がやってきました。午後6時からMoviprep(下剤)を飲む時間です。私の下剤のイメージは、お腹が痛くなって下痢が止まらなくなるというイメージでした。色んな方の体験談を見て怖くて仕方ありません。下剤の味も美味しくないと言う方も多々いらっしゃるらしい。

 通常下剤は約2リットルを一度に飲むのが割と定番だと思いますが、今回私のパターンは1リットルに溶かした下剤を1時間半かけて飲むようにということです。午後6時から7時半まで。そして残りの1リットルは当日の朝にまた1時間半(午前8時から9時半まで)かけて飲むという2回に分けて下剤を飲むパターンでした。

箱の中にはこれらが、2セット入っていました。AとBを1リットルに混ぜます。

 冷蔵庫で冷やした方が飲みやすいと説明に書かれていたので事前に冷やしておきます。さて味はどうでしょう。

あれ?スポーツドリンクを濃くしたような味で全然悪くない。むしろ普段でも飲めそう。結構味は濃いな。余裕。レモン味って書かれてるけど、レモンじゃないな。

 と思いました。ダメなんですけど、私のパートナーにもちょ〜っぴり味見してもらったら、

うわ、あんまり美味しくない

と怪訝そうに言っていたので味覚に関しては人それぞれだと思います。なのでいくら体験談を読んでも自分がどう感じるかは飲むまで分かりませんね。

 下剤む合間、他の透明な飲み物を飲んで水分補給しないといけなかったので、私はチキンストックに塩をいれてスープにして交互に飲んでいました。最初の一杯は、不安が強くなっていたからか若干眩暈みたいな症状がでました。後から考えると不安になる必要は一切ないので、リラックスして飲んだ方がいいです。

 説明書には30分から1時間ほどで便意が来るとありましたが、最初の便意は30分後にきました。お腹が痛くなったら嫌だなと思っていましたが、お腹は全く痛くならず「あ、下痢だ」という軽い感覚のみでした。お腹はギュルギュルいっていました。

ここからは具体的な描写になるので、苦手な方は飛ばしてください!笑

 一度目は普通の下痢でした。それから後3〜4回は下痢だけど水っぽい感じになり、私の場合6回目くらいからお尻から「シャーーーーー」と液体のみが出てくるようになりました。7回目でお尻が荒れたのか切れたのか激痛。「痛っ!!!!!」と叫びました。この日のためにトイレットペーパーは柔らかいものを買ってきたのに意味がありません。拭く時も注意してたのにこの有様。笑

 ChatGPTに相談すると、お尻にワセリンを塗る赤ちゃんのおしり拭きみたいなもので拭くのがいいよとありましたが、どちらもなかったのでトイレットペーパーを濡らしてポンポンと拭くようにしました。また、出てくる液体が酸性らしく、注意していても切れる可能性もあるとのこと。まさか下剤よりも下痢よりも、お尻が痛めつけられたことによる苦痛が一番になるとは想像もしていませんでした。人生何があるか分かりませんね。笑

 そこからトイレに行くこと15回ほど。最後は薄茶色の液体のみ。下剤を飲むペースが遅かったので、最後にがぶ飲みしたせいでお腹が張ったのですがトイレでシャーーーーと出せばそれもなくなり、お尻が切れた以外は副作用も腹痛も不快感もなく問題なくできました。また、トイレと友達になるという表現をされている方が多かったですが、私はそこまでトイレから離れられなくなるほどではなかったです。私は1リットルだけなので、2リットル一度に飲まれる方はトイレとお友達になるかもしれないですね。

 それよりも、夜に襲ってくる空腹。YouTubeショートのグルメ動画が流れてくるたびに今まで感じたことのない感覚を味わいます。今まではお腹がすけば、何かしらでお腹を満たせるという幸せな自分に気がつきました。食べたくても食べることができない、という時間を人生で初めて「味わい」ました。ちなみに、夜中に便意で起きることはありませんでした。

検査当日

 検査当日です。午前8時からまた1時間半かけて下剤を飲み切らないといけないので、20分前ほど前に起きます。寝起きに冷蔵庫で冷やされた液体はお腹に悪そうですね。

 前日にほとんど出したからか、最初の便意が全然きません。40分後くらいに「まあトイレに行ってもいっか」という感覚になったので行くと、昨日あれだけ出したはずなのにまだ液体ではない何かが出ていました。不思議ですね。どこからきたんだろう。

 さて昨日ほど出ません。量もトイレに行く回数も明らかに減りました。最後の方はちゃんと液体だったので安心しました。そして午前10時半から検査が終わるまで、絶飲食です。ドキドキ。

病院へ

 午後1時半に病院へ行くと、受付をします。今日は「colonoscopy(大腸内視鏡検査)を受けに来ました」と告げると、「今日迎えに来てくれる人はいますか?」と聞かれました。私は鎮静剤を使って受ける(勝手に決まっていたし選択肢はなかったと思います)ので、今日明日と私の容態を見てくれる大人が必ず必要と言われていました。検査が終わると病院側から連絡してくださるので、名前と連絡先を伝えます。

余談

自分が受けることになる検査名は、何度も色んな人から聞かれるので覚えておくとスムーズです!

 ほどなくして別室に呼ばれ、今日の検査の流れやアレルギーがないか簡単な問診があります。質問があればその場で聞くといいと思います。「鎮静剤は2種類のものを使用して、ほとんどの人は記憶のないまま終わりますがまれに覚えている人もいます」と言われ、色んな方や病院の説明を見ても「まれに覚えていることもある」と書いてあったので不安で仕方がありません。

覚えているとは???怖すぎんか!?!?!?

 別室から出ると待合室があり、そこで10分ほど待ちました。横の部屋をみると、ベッド?ストレッチャー?で順番待ちしている人たちが。私も名前を呼ばれ、その部屋へ案内されました。カーテンを閉められ着替えるように言われます。着替えといっても、すっぽんぽんになってガウンを前から羽織るだけです。

余談

カーテンは閉まってもブラインドが空いていて外から丸見えでした。おいおい、プライバシーがないなー。看護師さんにすぐ「まだ〜?」と聞かれ、内心「まだだよ、ってかブラインド閉めろよ」って悪態ついていたのはここだけの秘密です。

 着替え終わると後ろはパカっと空いているのでベッドに寝転びます。そして、看護師さんに鎮静剤点滴用の針を刺してもらいます。上手でした。また心電図用のパット?を4箇所くらい貼ってもらい、血圧を測るものを腕に巻いてもらいます。

 そしてそれから待機すること約20分、ストレッチャーで処置室まで運ばれていきます。この時で14時45分くらいだったと思います。

大腸内視鏡検査〜鎮静剤使用〜

 処置室に入ると、中には2名の看護師、1名の内視鏡検査医がいました。挨拶をし、またアレルギーがないかや生年月日の確認、何の検査をするのかの確認をされました。「かなり緊張してる(I’m terrified.)」とも伝えておきました。それにしても看護師さんが綺麗な青い目のイケメンで、目をじっと見ていたらそれがバレたのか笑われました。笑

・・・そういえば便がちゃんと出きったかの確認は誰からも1度もなかったな。

 検査医さんからも、もしポリープがあったらとるよ的な説明が簡単にあり、検査スタートです。

 左を下にして横に向き、足は直角に曲げます。手の位置はここね〜と言われ酸素マスクをつけてもらい、じゃあ鎮静剤を入れますねと言われ照明が落とされましたこの配慮はとっても良くて、かなりリラックスできたと思います。「どう効いてる?」と言われ、心なしかボーッとしてきたなと感じましたが、まだ意識があったので「Not really『そんなことないな〜』」と答えた後すぐ、プツンと一瞬で暗闇の中へ。徐々に眠くなって怖いかなとかなり不安だったのが何だったかのように、一瞬で眠り?に落ちました。もしかしたらもう少し量を入れたのかもしれません。

 次の記憶は、ぼんやり目が開いてモニターが見えます。なんかお尻に入っていて違和感があるな〜もう終わりなのかな〜という記憶です。怖いとか何が起こっているのか考えることもなく、また闇の中へ。

私は、鎮静剤と「覚えてるかもしれない」というのがこの検査で一番怖いと思っていたので、自分が怖がっていたようにはならず良かったです。鎮静剤に関しては、ウトウトするという表現が色んなところで使われていてそれが意味がわからず恐怖でしたが、ウトウトどころか「プツン」という表現が私の場合正しかったです。ちなみにお酒は強い方です。「覚えているかも」という表現も恐ろしかったのですが、鎮静剤プラス抗不安薬も入っていたせいか、まったく怖いという感情すら沸きませんでした。むしろ気持ちが良く、ほわわ〜〜〜んって感じです。薬の力はすごいなと感じました。

 ちなみに処置室に入ってからは割と早くて、14時55分くらいには鎮静剤を打たれてたと思います。

検査後

 目が開くと(誰かに呼ばれた記憶もない)ベッドの上で、看護師さんが前にいました。おそらく検査が終わって起きる人の場所だったと思います。パッと起きたので眠たいと言う感情はなく、すぐ立ち上がって着替えができたくらいです。少しフラフラしましたが、しっかり立つことができました。ただこの辺の記憶が曖昧なので、鎮静剤がまだ効いていたんだと思います。時計を見ると15時25分でした。30分ほど意識がなかったことになります。

 着替えると、鎮静剤が切れるまで待機する場所に移動しました。そこには椅子があり、看護師さんに「ハムアンドチーズか〇〇(覚えてない)のサンドイッチがあるけどどうする?あとコーヒー紅茶は?砂糖ミルク入れる?」と聞かれ、ハムアンドチーズと紅茶をいただくことにしました。前日の1時から何も食べていないので、もぐもぐ全部いただき、すぐに迎えを呼んでいただき、待っている間に看護師さんから簡単に今回の内視鏡検査の結果を伝えられます。私は憩室が左右にあり、またどこかで炎症があるらしく生検に出され結果待ちとなりました。4週間後にGPへ戻って結果を聞いてね、とのこと。

 看護師さんから電話で私のパートナーを呼んでもらい、帰る際に看護師さんからパートナーへ直接、「(私が)24時間は車の運転はしないこと。料理も気が散ったりして火を止め忘れたりするので、しないでください。あと何を食べても大丈夫です」との説明がなされていました。

 検査日と次の日は仕事を休んでもいいように、「Medical Certificate」をもらえました。

その後自宅にて

 ご褒美のご飯は事前に決めていました。お寿司!!!お寿司を食べに行って、よく噛んでよく水分も取って、気分はるんるん!少し散歩しましたが、家に着く頃には体調が悪くなっていて横にならないといけませんでした。人によっては鎮静剤の副作用が後まで残る場合があるとのことだったので、気分が良かったからといって調子に乗った自分が情けないです。めまいと身体のだるさがありました。24時間はそういったことがあるらしいので、無理は禁物です。反省。

 その夜、特に寝る前にさらにしんどくなり、身体が薬漬けにされたような感覚がありました。海外だからかは分かりませんが、一般の薬でも効きすぎることもあり、今回もそうだったように思います。次の日起きるとだいぶマシでしたが、仕事は事前に休みをもらっていたので安心です。

 お腹にガスが溜まったり張ったり痛くなることもあると思います、と紙に書かれていました。確かにガスが溜まって少し苦しかったです。

大腸内視鏡検査を受けてみて

 恐ろしくてキャンセルするほど怖くはなかったです。また自宅で2回に分けて下剤が飲めたのは精神的に楽でした。自宅の使い慣れたトイレでリラックスできた点はとても良かったと思います。お尻が切れたのは想定外でしたが。また鎮静剤はよく効いて、不安や恐怖は一切感じませんでした。ただ、3日前の食事管理と前日の絶食は精神的に辛かったです。

注意点

先ほども書きましたが、私はその日の夕方から鎮静剤が身体に強く残ってると感じ、かなり身体がだるくなりました。眠るとだいぶと楽になりました。24時間は車を運転したり、料理もしないでね〜という理由が分かりました。腹痛というかガスが溜まっている感じもあります。

 ですが、重大な病気を早期発見できるのなら、この検査は早くやっていてもいいなと今なら言えます。大腸がんは日本人の羅患率も高く死亡率も高いとのことです。初期症状はあまりなく、症状がある時にはすでにかなり進行してるということもあると聞きます。もし何かの機会に検査ができるのなら、ぜひやってみてください。

 私は生検の結果待ちでどうなるか分かりませんが、前向きに生きていこうと思ったきっかけにもなったので良かったと思います。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございます!健康第一でいきたいですね。