バリ島から波乱万丈の島、でも…絶景が待つ!ペニダ島へ行く方法〜タクシー&フェリーの旅〜

 インドネシア・バリ島の州都デンパサルの東約25キロには、3つの島が並んでいます。レンボンガン島、チュニガン島、そして最後にペニダ島です。一番アクセスしやすく日本人に人気な島は、本島からの距離が一番近くシュノーケルを楽しめるレンボンガン島という印象を受けますが、今回はGoogleマップ上で見て面白そうだと思ったペニダ島へ3泊4日で行ってきたので、行き方を中心に書いていこうと思います。ちなみにこの島、色んな意味ですごい島でした。詳しくは後ほど…

(訪問日時:2024年2月)

ペニダ島とは

 バリ島の州都であるデンパサルから東に約25キロに位置する、約210k㎡の島です。正式名称は、Nusa Penidaといいます。ちなみに宮古島が158k㎡の島なので、それより少し大きい島です。人口は2022年時点で約6万人と言われています。また、非公式ですが鳥の保護区域として指定されており、いまや絶滅危惧種の鳥の住処にもなっているとのこと。また住人は鳥たちを守る規制をつくり、鳥達を守る取り組みをしているようです。

訪れた時には知りませんでしたが、鳥の鳴き声が多く、さらに珍しい鳥を見かけていたので、後から知って納得しました。カンムリシロムクという、白い毛に目の周りが青い、美しい鳥も生息しているそうです。

移動方法

 ングラ・アイ国際空港からサヌール港までタクシー、そしてサヌール港からペニダ島までフェリーという移動手段です。

 船はサヌールという街の港から出ています。ングラ・アイ国際空港からサヌールという街まで行き、そこからフェリーに乗りペニダ島へ行くのがオーソドックスな行き方だと思います。他の港から出てるかもしれませんが、調べても不明でした。

料金/移動時間

ングラ・アイ国際空港からサヌール港までタクシーで

 250,000ルピア/一台(日本円:約2,500円)移動時間は30分から45分ほどです。

渋滞に注意

バリ島ではデンパサルを中心に渋滞がひどいです。おそらく朝と夕方の仕事帰りの渋滞なんでしょうが、想像するより相当ひどいので時間にゆとりを持った方がいいでしょう。

サヌール港からペニダ島までフェリーで

 145,000ルピア/人(日本円:約1,400円)移動時間が約30分でした。私は、Angel Billabongというフェリー会社をオンラインで予約して利用しました。詳細・予約方法は「フェリーの予約方法」にてお伝えします。

移動の詳細

空港ーサヌール

 空港でSIMカードを買わず不安だったのと現地タクシードライバーとの値段交渉などが面倒くさかったので、空港内にある送迎会社でサヌール港までのタクシーをお願いしました。送迎会社は到着ドアを出て、SIMカードを販売しているお店を数店通り過ぎたところにあります。お店数件を過ぎると、客引きのドライバーたちがたくさんいて正直ビビったのは内緒です。

 料金は前述していますが、タクシー1台あたり250,000ルピア(日本円:約2,500円)所要時間は約40分でした。バリ島ではGRABという配車サービスが普及しており、それならもう少し安く行くことができると思います!渋滞に注意

余談

 GRABは価格が安めでドライバーもすぐ見つかり使い勝手が良いのですが、渋滞がひどすぎて数キロの道、200円の距離を1時間、文句も言わず運転してくれたドライバーさんには別でチップを差し上げることにしました。タクシーの価格と違いすぎて申し訳なくなりました。

サヌール港にて 

船に乗ってからの外観なので、入り口は反対側です。

 こちらがフェリー発着場所なのですが、周辺にはフェリー会社がたくさんあり、まずは自分が予約した会社の窓口で首から下げるタグをもらいに行く必要があるようです。何も知らずに発着場所へ行くと、入り口で待機しているスタッフの方々から「各会社デスクに行ってタグを取ってきてね〜」と言われ、中に入ることができません。

 SIMカードがなく電波がなかったので、周辺の人に「Angel Billabong(私が予約したフェリー会社)はどこですか???」と聞きまくって辿り着くことができました。周りの人はみんな優しく教えてくれたので助かりました。

 会社の窓口では、メールに添付されていたチケットを見せ予約者の名前を言うと、予約人数分の首にかけるタグをくれます。それらを取って発着場所へ戻ってくると建物の中に案内してくれ、そこには荷物を預けるカウンターが1階に。

 さらにエスカレーターで2階へ行くと待合室があります。窓は全開でファンしかなかったので、長時間待つのには暑くて最適ではないなと感じました。ちなみに周辺にはレストランやカフェもちょこちょこあるので、時間をつぶすなら外の方がいいと個人的に思います。私たちは出発の2時間前に到着したので、先に荷物を預けて外に出て昼食をとりました。1階でスーツケースを預けると、荷物引換券をもらった…気がします。重い荷物を引きずらなくて済むので、ほっとしました。

フェリーの中。揺れもほとんどなく到着。

フェリーの予約方法

窓口で直接

 周辺にたくさんのフェリー会社の窓口があったので、チケットは買えると思います。料金は、ごめんなさい不明です。

オンライン

 12Goというサイトで予約しました。聞いたこともなく使ったこともないので最初は躊躇していましたが、金額も高くなかったので取ってみようと思いました。予約自体は簡単で、日付と名前、クレジットカードの番号を入力で完了し、メールで支払いが完了したことを知らされます。予約が確定すると更にメールが届き、チケットが添付されています。

 この後何回かこのサイトを使って交通手段の予約をしましたが、きちんと予約され乗船・乗車できています。ただ、メールに添付されていたチケットだけでは乗船できず、毎回窓口で確認・承認されないといけませんでした。その窓口がすぐ近くにあるか分からないので、時間に余裕を持って出発地に到着していたいですね。

ペニダ島到着後

船着場のすぐ外です。送迎の人たちが集まって交渉しています。

 ペニダ島に到着すると、島に入るための税金である入島税一人あたり25,000ルピア(約250円)を支払う必要があります。また、到着運転手さんもたくさんいるのでホテルへの交通は困らないと思います。

 実は安くならないかと何人かと交渉してみましたが、値段は一向に下がらないので、言い値でホテルまで行っていただくことにしました。(島は狭いので、ホテルがどの価格で送迎しているか知っている様です)はっきりと覚えていませんが、ホテルの送迎料金と同じか少し高かったかもしれません。割と高い印象を受けました。

 さて、記事のタイトルに「波瀾万丈の島」と書きましたが、これには訳があります。ペニダ島の道路事情は控えめに言っても今までに訪れたことのないような状態でした。まず道という道がありません。コンクリートで舗装された道を想像していましたが、土の道でボコボコです。さらに島内の高低差が激しいので、アップダウンのある舗装されていない道をどんどん進んでいくわけです。

 しかも車2台交差することも難しいだろう細い道をスピードをあげて走行するので、すれ違いざまにヒヤヒヤしながら「事故らないでください」とお願いしたくらいです。ある意味とても怖いアトラクションに乗ってるようなスリルを味わえますが、怖すぎて車の手すりを持って前に集中することしかできませんでした。記憶上、平坦な道がないんじゃないかと思えるほど。車酔い注意

車やバイクをレンタルすることを考えてる方もいると思いますが、個人的に全くおすすめしません。なぜなら道が悪すぎるからです。ただ、島のあちこちでリゾートやホテルの開発現場を見かけたので、もしかしたらそう遠くない未来にインフラが整備され、もっと訪れやすくなるかもしれませんね。

また現地の方の運転は荒いんですが、且つ上手で、特殊な能力でも持っているのかと思わせるほど。

 

まとめ

 怖いことを言いましたが、この島の良いところは自然が豊かなことです。山の中には多様な植物や海にはマンタが有名なシュノーケリングスポット、陸地から見る美しい海や、海に沈む夕日、スコール(雨)の後の虹など心を癒してくれるものばかりです。ホテルからは、イルカの群れが華麗にジャンプしているのを何度も目撃しました。

 道が悪いということで写真映えのするスポットを周ることすら体力がいる島ですが、それ以上の価値はあったのかなと思います。バリ島のデンパサールやウブドなどの観光地ももちろんオススメですが、喧騒から離れてゆっくりしたい方にもってこいの場所でしょう。

 別の記事には、ペニダ島で体験したことや絶景スポットなどを写真付きで載せたいと思います。出来次第、こちらにもリンクを貼りますね。ではまた!!